新型コロナウイルス感染症が流行し、当院も混乱をきたす中、2020年3月より近隣の企業をはじめ、近隣のクリニック、団体、個人を問わず、様々な方々より、マスクはじめ、食品、消毒剤、フェイスシールド、寄付金など、たくさんのご支援をいただきました。心から感謝御礼申し上げます。
　現在の浅草寺病院を取り巻く状況は、長引くコロナ禍の影響も併せて、最近の物価高騰による相次ぐ光熱水費や食料品、医療材料等の値上げや人件費の高騰、2024年問題（医師の働き方、時間外労働の制限）による医療人材不足が顕著となっております。また、たびかさなる診療報酬や薬価の減額改定もあり大変厳しい経営状況となっております。何卒、当院の窮状をご理解賜り、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。
　なお、新型コロナウイルス感染症も、国の方針変更に伴い2023年5月8日以降は、２類相当から５類感染症へと引き下げられました。これに伴い、様々な行動制限等の緩和が打ち出されていますが、ウィズコロナの中で高齢者や基礎疾患等のある患者さんが多く来院される当院では、引き続き感染対策に万全を期す必要があることから、時間的・空間的な分離を考慮しながら、従前どおり病院入口での検温・手指消毒や院内でのマスク着用等についてご協力をお願いしております。従いまして、発熱、風邪症状以外での受診、再診、健康診断、予防接種など、ご希望の方々は、是非ご安心いただきまして受診いただけたらと存じます。
　そして、国からの行動制限等の緩和により、世の中や人もたくさん動き始めてまいりました。そのため、他の感染症の流行も増加したり、しばらく検査を控えていた方の中にも新たな病気が発見されたりしております。皆様方の健康を守るため、当院も再び地域の皆様が安心して受診していただけるよう努力いたしておりますので、何か小さなことでもご体調に変化があったり、しばらく検査をしていない方がいらっしゃいましたら、是非、ご受診いただきますようお願い申し上げます。浅草寺病院に受診したことのない方々も、健康診断や予防接種など、お気軽にご相談・お立ち寄りください。
　当院も皆様方のあたたかいご支援に支えられ運営を行っております。皆様方もご体調に気を付けていただき、今後とも当院を引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

観音さまのもとであたたかい医療を

浅草寺病院　理事長　大森和潮

浅草寺病院　病院長　黒田忠英

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